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    君の夢の中で生きる

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      新年初観劇はフランケンシュタイン@日生劇場でした。

      柿澤ビクター、加藤アンリの回。


      身近に韓国版にハマっている方が何人もいて、みんなに「桜花さんは絶対好きだよ!」と言われていたのでかなり期待して、観劇を楽しみにしていた。珍しくネタバレも避けて韓国版の映像も見ずに臨んだ。
      観てみて一番に出てきた感想は、「なるほどなあ」だった。笑
      私が好きそうと言われるのもわかるし、実際ここがたまらなくツボにハマる!というシーンも多々あった。そしてハマっている人たちが何が好きなのかもよくわかる。

      この作品はものすごくハマる人と、そうでもない人がぱきっと分かれる作品だろうな。
      実際、幕間や終演後のロビーでは「話がよくわからないんだけど…」とか「泣いている人がいたけど、泣く場面あった?」なんて会話をちらほら聞いた。
      その人たちがなぜ「わからない」と感じたのか、それもよーくわかる作品だ
      正直いうと私は「めちゃくちゃツボにはまりそうな作品なのに、惜しいなあ」と思ってしまった。

      せっかく高低差がある立体セットを作っているのに、平面舞台上での動きが多いなとか、場面変更に暗転が多いなとかは、日本版の演出の問題みたいなので、韓国版を観てみたいところ。


      そもそもの脚本的な話でいうと、ところどころ韓国ドラマっぽくて面白かったな。

      アンリの死に関わるかなり重要な冤罪事件、原因が「カッとなって石で殴った」とか。いいのかそんな短絡的で。笑


      すぐ留学に出るとか(これは原作でもある設定だけど、韓国ドラマ=留学というイメージがあるw)年月があっという間に経つとか。(見世物小屋で過ごした時間がまるまる3年間ではないと思うけど、すごく短く感じた…)


      見世物小屋のパートは皆さん本当に楽しそうに生き生きと演じていらしたけど(笑)長く感じたなあ。
      その後の復讐劇が猛スピードで走っていく感じがした。どちらかというとそっちからエンディングにかけてをゆっくり楽しみたかった。


      あと一人二役設定は、「人間は環境でどのようにもなり得る」みたいな、それぞれの役の違う世界線での可能性を示したかったんだろうなと思うんだけど、ただでさえテーマが重いこの作品に加えるのはやりすぎだったんじゃないかな?という気がする。いや、皆さん本当に楽しそうだったし見てても楽しかったけどね。
      カトリーヌの壮絶な生い立ちなんかは、韓国作品だからあそこまで描けるんだろうなと思う。韓国作品は良くも悪くもエグみがあるよね。


      アンリが死んで、怪物として蘇生して、ビクターが後悔する、までの流れはとても良かっただけに、いつからアンリの記憶が戻っていっているのか、愛憎劇の決着のつけ方をもっと見せてほしかったなあ、と思う。


      私は一昨年NTLで観たフランケンシュタインが大好きで(当時の感想)聖書になぞらえた演出だったり神と人間についての示唆だり、二人の関係性にものすごく衝撃を受けたので、そこと比べてしまったのはあるかもしれない。


      怪物は「すべてが完璧だけど容姿が恐ろしく醜い」というのがアイデンティティーだったわけで、本作はその容姿設定を大きく変えたのだから、その重要性をもっと出してほしかった。怪物が誰よりも美しいのは意図的だと思うから。


      でもこのあたりは韓国演出だと全然違ったものに見えるらしいと聞いたので、すごく気になる。
      あとそもそも二人の距離が縮まったタイミングもよくわからないなーと思ったけど、韓国版だと目で見える感じの演出らしい。見たい。


      役者さんでいうと、柿澤くんのビクターは、親の死を受け入れられなかった子どもがそのまま大人になってしまったという感じで、アンリに対しても甘えてる感じが強い。


      自分は天才だと思って打ちのめされる駄々っ子キャラ、最近よく見てるな…笑


      歌も演技も良かったのだけど、最後までアンリに甘えるビクターだなという印象。


      フランケンシュタイン(原作)の究極のテーマは、「人は神を超えられない」と「怪物と博士、どちらが本当の怪物だったのか」だと思っていて、その意味で柿澤ビクターは怪物には見えなかった。
      そこまでの狂気はなくて、ひたすらかわいそうな子どもだった。


      加藤アンリ/怪物は、今回一番の収穫かもしれない。


      実は加藤くんがちょっと苦手で、Wキャストの時にはできるだけ避けていたことがあるのだけど、久しぶりに見たらすごく良い役者さんになっていて感動した。


      アンリの時の歌も良いし、怪物になってからの無垢な顔、憎悪に震える様子、子どもと語る際の複雑な表情、すごくいい。


      ウンテさんのファンらしいけど、解釈は意識したのかなあ。ラスト、ビクターへの愛も感じる怪物だったな。


      めぐみさんはさすが、エヴァは優しすぎるゆえに弱い姉を、でも歌声は抑えすぎずに演じあげていた。見世物小屋パートは、本領発揮!という感じで本当に楽しそうだった。笑


      桂さんも、カトリーヌが断然楽しそうだったなあ。ちょっと音が厳しそうなところもあったけど、聴いていてスカッとする歌いぶりだった。


      そうまさん(改名されてから未だに漢字が覚えられない…)は重いストーリーの良い緩衝材になってくださっていて、可愛いし面白いし素敵だった。執事、いいわ〜。


      観劇後にいろんな方の韓国版の感想を拝読したり、映像を見てどハマりしている。ウンテさんの君夢、映像だけでわんわん泣いた。



      今回の日本版であらすじと曲は覚えたので、早く韓国版を観に行きたい!という気持ち。いつ再演するのかなー。そわそわ。


      あと、最近ずっと再演or他国で観たものの日本版が多かったので、輸入とはいえ筋書きを知らないミュージカルを観るのがとても久しぶりで、楽しかったな!


      次はどうなるのかな、とわくわくしながら観る感覚たまらないなあ。新作もっと観に行こう。

      posted by: 桜花 | 映画/舞台 | 00:13 | comments(0) | - | - | - |

      Just be!なりなさい自分がなりたい人に

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        日本版の「キンキーブーツ」がとてもとてもとても良かった!
        ので、観た舞台のことを久しぶりに書く。
        海外作品を日本カンパニーで観て、こんなに手放しに良い!!!むしろ本家より好き!!!と思ったのはダディ以来かもしれない。

        私がキンキーブーツと出会ったのはトニー賞のパフォーマンスで、その後映画を見てからNYで舞台版を観た。
        初めてNYで観劇した時の感想は「本当によく出来ている!上手い、面白い!これは悔しい!」だった。
        私はキンキーブーツと同年オープンでその年のトニー賞最有力候補と言われていたマチルダが大大大好きなので、後から現れて数多の賞を掻っ攫っていったキンキーブーツに対してどうしてもそういう見方もしてしまう。
        だってスタッフも、人種ジェンダー親子愛One for allありのままの自分と他人というテーマも、揃い過ぎててあまりにも賞狙いなんだもの。2幕ラストの子役演出は号泣しながら「あざとい!絶対こうくるとわかってたのに泣かされるー!」と言っていた。
        素朴なイギリスらしさ満載の映画版から煌びやかな舞台版への様々なアレンジも見事すぎて、そりゃいっぱい賞も獲るわ、まあ私はマチルダの方が好きだけどね(意地)と思っていた。
        韓国で上演したのになかなか日本ではやらないな…と思っていたし、ミュージカルファンの友人達の間で「日本の俳優なら誰がローラを演じられるか」という話題は時々出ていた。(満場一致で岡様かにーろくんでした笑)
        日本公演と主演2人の名前が発表されて、そうきたか…!とびっくりした。
        稽古場映像を見て予想以上の出来になっていそうだとわくわくして、初日明けてすぐに観に行って、どハマりして、大嫌いなオーブにも数年ぶりに観に行ってしまって今に至る。

        キンキーが作品として素晴らしいのはわかっていたのだけど、やっぱり楽しくておしゃれで強くて優しくてキラキラしていた。
        最近「ありのままの自分でいなさい」というメッセージの作品はよく見るけど、キンキーはそれに加えて「ありのままの他人を受け入れなさい」というのも良い。
        マイノリティだからって無理に主張しなくていい、わからないなら無理に理解しようともしなくていい、ただ誰もが他人の存在をそのまま受け入れたら良いのだというメッセージの優しさ!心が楽になる。
        ローラの6つのメソッドも、とても好き。
        素直に、私も頑張って私の世界を変えたい!と思える。
        とにかく観た後にハッピーになれる幸せな作品だった。
        唯一残念だったのは、劇場の質と、歌詞の日本語訳かな…。音にこだわったのだろうけど、英語を混ぜているところが多くて一度目は歌詞を聞き取るのにかなり神経を使った。勿体無い。


        そして何より、三浦春馬のローラが本当に素晴らしかった。
        新感線で彼を観て「舞台映えするし、歌もダンスも上手いし、また舞台で見たいな」と思っていたし、稽古場映像でハイヒールで踊りまくる彼を見てすごく期待はしていたけれど、
        正直、ここまでとは思っていなかった。
        ドラァグクィーンのローラは「綺麗なお姉さん」になってしまってはいけない。見るからに男性が女装してますと見た目でわかるアンバランスさが必要な役だから、元々さらっと綺麗めな外見の春馬くんがどうなるかな?と思っていた。ら、完璧に作り込まれた肉体を見せてくださった。すごい。タイトなドレスから伸びる美脚、そしてムキムキの二の腕。チャーリーを軽く見下ろせる身長、どこにいても一回り大きく見えるガタイの良さ。
        え、春馬くんってこんなだったっけ?とびっくりした。見た目も随分改造したんだろうな。
        ピンヒールで踊り狂い、キーを外さず綺麗に歌って、エンジェルズを率いる姿のうつくしさ。
        そして一番感動したのはローラの内面が完璧に表現されていたこと。春馬くんはローラそのものになってた。
        「ローラの世界」では華やかでありつつローラの狂気や虚勢を張っているところも見える。男性の格好をしている時の心許なさ、髪型もメイクも素の三浦春馬に近いのにローラにしか見えない。チャーリーの言葉に傷付き、成長し、父を受け入れ、自分を受け入れた先にあるJust beのしなやかさ。
        歌が上手いとはいってもバラードを熱唱して音大卒の俳優と同じように聴かせられる程ではない、はずなのに、Hold me in your Heartでは演技の力でディーヴァのオーラを出していた。
        Just beで肩の力が抜けたローラが一番好きだ。髪を靡かせて、心から生きるのが楽しそうな笑顔で、観客を愛しているのが伝わる目をしている。落ちてても引き上げてあげる、なりなさい自分のなりたいひとに、歌詞も相まって、ローラが神々しく見えて泣いてしまう。
        三浦春馬の演じるローラに出会えて良かった、と思う。
        本家も観ていたのにどうしてこんなに日本版が刺さったのかわからないのだけど、とにかく、三浦ローラには大真面目に自分のどこかを救ってもらえた気持ちになった。

        小池徹平くんのチャーリーも、とても彼に合っていて良い役だった。
        私はテレビの彼はとても好きだけど、正直舞台では観るたびに何か違和感があるなあと思っていて(たぶん歌い方が歌手寄りだからかな…)Wキャストの時なんかは避けていた。
        のだけど、チャーリーはばっちりハマってた!本国のちょっとぼんやりした田舎の男性ぽさは無いけど、母性本能をくすぐる甘さ、真っ直ぐな正義感もぴったり。
        歌い方にまだ癖があるかなーと思うけど、以前ほどは気にならず。
        小池チャーリーいての三浦ローラだなあ、お互いが引き立て合っていて、とても良いコンビ。

        2人以外ももちろん、パワフルで最高だった。ソニンちゃん、楽しそうで何よりだ〜。笑
        エンジェルズの皆さんは本当にさすが。女性でもあんなハイヒールで踊りまくれないよ!リングガールは肉体の美しさに拍手も起きていた。

        大好きな場面はたくさんあるけど、やっぱりRaise you up/Just beがたまらない。
        カンパニーのみんながキンキーブーツという作品を愛しているのが伝わってきて、多幸感でいっぱいになる。
        ここに来たら幸せになれる、元気にしてもらえるって確信できる。ローラのお店が現実にあったら、絶対に通う。凹んだときに、あなたが変われば世界も変わるわ一緒に頑張りましょ、って言ってもらいたい。
        千秋楽まで毎日でも観たいのだけど、どうにもチケットが無いので再演を祈ってる。こんなに好きになったカンパニーは久しぶりだ!いつかまたみんなに会えますように。
        来日版も、楽しみです!
        posted by: 桜花 | 映画/舞台 | 00:13 | comments(0) | - | - | - |

        The secret of hapiness

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          the secret of hapiness is clear,
          the secret of hapiness is near,
          the secret of hapiness is here.


          ダディロングレッグズ オフブロードウェイ版のライブビューイングを見たので感想めも。
          日本の部屋でごろごろしながらブロードウェイの演目を全幕観られるなんて、素晴らしい時代だな。ありがとうございます。

          Meganジルーシャがとにかくかわいいかわいいかわいい。常にかわいい。何をしていてもどんな表情でもかわいい。
          たまらないです。
          ダディは結構神経質な感じ…。そして手紙読みながらがんがん動くんだな〜〜じっとしていない。
          演出なのか役者の演技なのか、へらへら笑いやがってー!と思うところも多々(笑)
          しかし実のご夫婦の2人芝居って萌えの破壊力抜群ですね…。


          劇場は思っていたより小さそう。そして客席の笑い声などがよく反響している。
          日本版の本棚の隙間から光が溢れるセットが好きなんだけども、オフブロ版の密度が高い空間も客席から見ると良さそうだなー。

          噂に聞いていた新演出とBW版演出
          ・ロックウィローがない?!?!と混乱。
          バックに美しい旋律があるのがまた悲しい…(´;ω;`)

          ・color of your eyesのリプライズは客席降りで終わるのね。1幕も2幕も客席から始まるので綺麗だな。

          ・NYの新曲か!全然違う曲になってる!
          ジルーシャがNYすごい!わけわからない!でも彼は慣れてるみたい…な旧曲ショーウィンドウも良かったし、坊ちゃま目線のマンハッタンは俺の庭だぜー!(ドヤッ)な新曲も良いよ〜〜
          ジルーシャに良いとこ見せようとノリノリな坊ちゃんかわいいなもう。

          ・英語歌詞だと「自分より相手の幸せを願うこと」がパート的に坊ちゃんのソロになるのか。幸せの秘密の本質なのでとても良いなー。

          ・ジルーシャの台詞変更、小説が失敗して凹んでるジルーシャになにいい感じにアドバイスなんかしちゃってるの坊ちゃんw絶対他の人にそういうことしなさそうwww
          (坊ちゃまの人間出来てないところが好きだよ…!ジルーシャがいて補い合える感じが!)
          ジャーヴィスとジルーシャの交流の詳細を手紙に入れたんだね。プロポーズまでの流れがわかりやすくなっていいかも。
          しかしより坊ちゃんの小狡さが際立つ…笑


          ・卒業式前の曲変更…!ううう、卒業式が消えちゃったよー!

          ・プロポーズ前に坊ちゃんソロ。なぜあんなめちゃくちゃなタイミングでプロポーズなんてしようと思ったのか(笑)心情がわかるようになってる。いやわかっても意味不明だけど(笑)

          ・跪いてキスからのハグがかわいすぎて泣いた…

          新演出は全体的に空白の時期が多かったダディ目線を埋めた感じかな。個人的にはジルーシャの手紙の内容だけでダディの心情を妄想しつつ進行する感じも好きだったんだけど…。

          しかしびっくりするのに精一杯で上手く気持ちが追いつかない…大好きだったあの曲やあの演出が消えちゃったよー!(´;ω;`)
          次の日本公演でも変わるんだろうか…。あああ…ロックウィローと卒業式…つらい…。
          どんなロングランでも閉幕する日は来るし、同じ演目でも曲や演出がいきなり変わることもある…後悔しないように通える時に通わないとなあ。

          インタビューを聞いていて本当に向こうの人って足長おじさんに馴染みないんだな〜とびっくりした。ケアードが日本人と結婚してなかったら作品になってないかも、なのかなあ。

          日本でBWを生中継で楽しめる幸せと、やっぱり生の舞台に通わなきゃという気持ちと、両方を味わえる経験でした。こういうビューイング企画、もっと広がっていってほしいな。
          posted by: 桜花 | 映画/舞台 | 13:30 | comments(0) | - | - | - |

          最近見た映画12本の感想まとめ

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            最近見た映画

            インサイドヘッド
            アデライン,100年の恋
            ヴェルサイユの宮廷庭師
            ALOHA
            エイプリルフールズ
            シンデレラ
            博士と彼女のセオリー
            アニー
            あと1センチの恋
            キンキーブーツ
            イントゥザウッズ
            ベイマックス

            の感想めも

            ◯インサイドヘッド
            機内で見た。
            きっとたくさん研究して作り込まれているんだろうな、感情の互いに左右する関係がわかりやすく描かれていた。
            上手くできているな、と思いつつ、大人が見たら面白いけど、子供目線ではどうなのかなあと。正直「悲しみの感情も大事だから抑え込まないようにしましょうね」という説教くさい映画に見えてしまって個人的にディズニー映画としては好みでなかった。そういうテーマはもっと婉曲的に伝えてほしい。
            イマジナリーフレンドが消えていく過程にはうるっときた。
            エンドロールで流れていた、主人公以外の頭の中の方が面白くて見たかったな。収拾つかなくなりそうだけど。
            最近自分の中でピクサー>ディズニーの傾向だったけど、今回は完全にベイマックスの勝利という感じ。
            あと邦題は原題と同じくインサイドアウトの方が良かったのではないかなー。


            ◯アデライン,100年の恋
            こちらも機内で。
            しばらくゴシップガールにハマっていたので完全にブレイク・ライブリー目当てです、はい。
            まあ結論から言えばブレイク・ライブリーが目当てなら耐えられるかなという感じの映画だった。
            2時間、美しい彼女がいろんな時代で美しい衣装を着ているところを堪能できる。
            ストーリーは「大人のおとぎ話」と謳っているけど、なかなかにご都合主義でチープ。あと元恋人の息子と恋に落ちるというのが倫理的に良いのかよーとか気になってしまった。
            まあ、美しかったです。


            ◯ヴェルサイユの宮廷庭師
            これも気になってたのを機内で。
            英語を喋る人たちがヴェルサイユ宮殿にいるの、違和感あるなあ…とか野暮なことを言ってはいけない。
            ケイト・ウィンスレットが演じる庭師役がさすが深みがあって、トラウマが明かされていく場面は泣かされた。
            泥臭い過程をずっと見ているので、ラストで公開される完成した庭園の美しさがぐっとくる。
            庭師があんなに王族と会話することってあるのか…?とか野暮なことは言ってはいけない。
            映像も綺麗だった。


            ◯ALOHA
            これも機内で。
            ハワイの風景がきれい。アメリカ人はハワイ大好きだね。これに尽きる。
            しかしストーリーが意味がわからないしキャラ設定もめちゃくちゃ、台詞も面白くなーい。
            ブラッドリー・クーパーに過去に影があるがユーモアも持っているセクシーな男を演らせたいのはわかる。
            でも元カノとか設定盛り込みすぎだなあ。どこに集中したら良いかわからない映画だった。


            ◯エイプリルフールズ
            こちらも機内。大好きな古沢脚本。
            登場人物が多く話が二転三転するもののしっかり全ての伏線を回収しオチをつけていくのはお見事。
            ただ宣伝で「全員が嘘つき」と言ってしまっているのもあり、オチは割と見えている。どのどんでん返しにもそこまで驚くことはなかった。でもそれが気にならないくらい人間ドラマが濃くて、じんわり泣かされてしまうところもあり。
            なにせ俳優陣がめちゃくちゃ良い。豪華!
            特に戸田恵梨香、こんなに良い女優さんだったっけ?と驚くくらい演技が良かった。そして常に同じ空間にいる菜々緒さん、何故このメンバーの中にキャスティングされたんだ…というくらい台詞が棒読みで見るに耐えなかった。がんばれー。
            よくまとまっていて、私が求めている邦画エンタメってこういうやつ!という感じ。


            ◯シンデレラ
            機内で見たのでFROZEN外伝は見られず。
            評判通り映像がとにかく美しい。ケイト様の継母が美しく、悲哀を感じさせつつも決して「悪役」からは出ない演技で素晴らしかった!
            最近の、悪役にも事情があるんだよエピソードを膨らませすぎてただの良い人になってる実写版は飽き飽きしていたのだ。個人的にディズニーのヴィランズは笑えるくらい悪役でいい。
            見た目がぐっと若くなったフェアリーゴッドマザーはコミカルで可愛くて良い感じ。ヘレナが普通のメイクでまともな役をしている…という驚き。(魔女だけど)
            脚本の方は、元アニメに比べたら確かに王子との出会い(相手が王子だとわかった状態で恋に落ちるかどうかというのは重要だよね笑)など、シンデレラにも自我があるのだと強調されていた。
            けど、最終的には王子に見初められて玉の輿に乗ることが幸せな結末になっているあたり、そりゃ話の筋的に仕方ないのだけど、「新しいディズニーのヒロイン像」と謳うには価値観が古いんじゃないかなあとは思った。美女と野獣とか、その後のディズニー作品でそこらへんは既に覆してるからね。
            眼福な映画だった。


            ◯博士と彼女のセオリー
            こちらも機内。
            不勉強でホーキング博士については全くの無知だったのだけど、とにかくレミでマリウス役の解釈がとんでもなく素敵だったエディ・レッドメインの主演作を見たくてずっと公開を楽しみにしていた。そのくせ劇場公開に行けなかったのだけど。
            エディはアカデミー主演男優賞が納得の圧巻の演技で、特に身体が動かなくなってからの目の演技が素晴らしかった。きれいな瞳をしているんだよなあ。こちらは完全に期待通りという感じ。
            期待より遥かに良かったのが妻役のフェリシティ・ジョーンズで、エディより泣かされてしまったかもしれない。
            キラキラとしたお嬢さんから、家庭を守る強い女性に、そして愛が全てを解決できるわけでないと気付き倦んでいく母親に、という変化が素晴らしい。
            ある意味ずっと変わらないホーキング博士の側で彼を支えていく苦労が彼女を変えていくのだけど、その変化も決して嫌なものではないんだな。
            今も生きている当人達への配慮もあるだろうけれど、あの結末でも、見ている側にそうするしかなかったんだなあと思わせる説得力がある。
            一番ラストの時が巻き戻る演出がとても好みだった。宇宙ははじまりに戻る。


            ◯アニー
            こちらも機内。
            CMを見ておそらく私は地雷だろうな…と思って敬遠していたのだけど、やはり地雷だった…。
            アニーという作品そのものは結構好きで、過去の映画版はとても良かったのだけど、現代版というやつが駄目だった…。あとアレンジし過ぎてもはや原曲はどこへ?という感じだったのも。
            あれこれ設定を変えることでストーリーの本筋の良さが消えてしまっているし、孤児院長のキャラを良い人にしてしまったことで色々と無理があるような気がしてならなかった。
            役者陣はいいしお金はかかっているし、同じテーマでアニーでない映画だったら良かったのに…とすら思った。
            舞台でも映画でも、クラシックな作品を現代ナイズするにあたってSNSをたくさん出してくる演出が苦手なんだなあ…。ただのツールなのに必要以上にキャラクターの一部にされているような気がして。


            ◯あと1センチの恋
            これも機内で。明るいラブコメ物を挟みたくて見てみた。
            見ながらずっと既視感があったのだけど、23YEARSと構成が似ている。
            結構重い設定の割に、本人がとても前向きに生きていたり、娘がとても良い子だったり、ハッピーエンドへの持って行き方も爽やかで良かった。
            何気なく見て当たりだった1本。


            ◯キンキーブーツ
            BWで観劇することになったのでDVDを借りて見た。
            舞台版を観ること前提で見たので、ここはこういう場面転換をするだろうなーとかここはバラード1曲入れるかなとか想像しながら見ていた(笑)
            イギリス映画〜〜という空気がとても好み。ハリウッドで作ればもっと派手にもできそうなストーリーだけど、あくまでひとつの工場の再生話に収めているあたり、良い。
            実話では工場は閉鎖しちゃうんだね。私は希望のある映画ラストが好きだ。


            ◯イントゥザウッズ
            ディズニーへのアンチテーゼともいえるような舞台作品をディズニーが映画化ってどんな皮肉だよ…と思いつつやっぱり気になって映画館に行ってしまった。
            思っていた以上に舞台に忠実、しっかり最初から最後まで映像にしているんだなと。原作愛を感じた。
            森の映像はリアルで恐ろしくて良かったし、セットも衣装もお金がかかっていて見応えあるし、歌える人を揃えていて耳にも優しい。
            森=守られていない外、危険だけど自由な世界。女や老人、子供といった弱者が外の世界に出て行くにあたって起こる恐怖や自立していく過程、という視点で見るとかなり社会的な作品なのだけど、「おとぎ話のその後」という売り方をしているとテーマがなかなか響かない。
            ていうか、ディズニープリンセス映画のイメージを持った状態で「彼女達のその後」を見たくて映画館に行った人たちは詐欺だと思うのでは…。あんな人が死にまくる映画だって知らなかった人多いだろうし、宣伝の仕方がまずすぎたと思うんだけど…。


            ◯ベイマックス
            映画館で見られなくてDVDを借りて見た。不覚…これは絶対に3Dで見ておきたかった。
            脚本も設定もとても良い!テーマがわかりやすいのに新しいし面白いしちゃんとオチもある。大人も子供も楽しめるディズニー映画の真髄。
            映画としての綺麗なまとまりでいえばFROZENよりも上だと思う。
            街のビジュアルもすてき。サンフランシスコ×東京、聞いていた通り本当にサンフランシスコだし東京だった。見ていて、あ、ここ◯◯線だとわかるくらい忠実に東京。
            あちこちに小ネタが散りばめられているのもスタッフの遊び心が感じられて楽しい。きっとじっくり探したら背景にも色々見つかるんだろうなあ。
            ベイマックスのキャラデザも話し方もかわいい。パララララ〜というの、夫婦間で流行った。
            理系の主人公たちというのも新しいなあ。私はメカのことはわからないけど、ベイマックスを見た子ども達が「研究って楽しそう!」と思うことは間違いないと思う。そういうアニメって結構珍しい。
            文句のつけようがない、大人になった今でもディズニーにこんなにわくわくさせてもらえるのか!と嬉しくなった映画だった。
            posted by: 桜花 | 映画/舞台 | 15:45 | comments(0) | - | - | - |

            僕こそ音楽

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              Mozart!


              どうしても逃したくなかった井上王子のファイナルM!
              幸運が重なり前々楽に一度だけ観ることができた。ほ、本当に無理かと思ってた、よかった…。

              ヴォルフガング:井上芳雄
              コンスタンツェ:ソニン
              ヴァルトシュテッテン男爵夫人:春野寿美礼
              の組み合わせ。ソニンちゃんのコンスもすごく見たかったので嬉しい。
              M!を観るのは韓国のウンテヴォルフぶりで、演出で所々あれ?東宝版こんなだっけ?と混乱するところもあったりして、井上ヴォルフのファイナルを見守ろうという気負いと別に、ある意味新鮮に作品を楽しめたりもした。

              井上ヴォルフは本当に集大成といった感じ。僕こそ音楽の幸せ!!!感が凄かった。
              井上王子の僕こそ音楽は何十回と聴いてきてるけど、やっぱり舞台の上でヴォルフとして歌っているのが一番良い。キラキラしてた。
              そして影を逃れての気迫。影を逃れては全てのミュージカル中でトップ3に入るくらい大好きな場面なので感無量。お前は生きるその子のために、という歌詞と、上段から全員が見つめるアマデと、光の外側にいるヴォルフという構図と、無表情でヴォルフの腕にペンを突き立て血で楽譜をかきなぐるアマデの視覚的な静止図が、もう、大好き。
              今回とても思ったのは、井上ヴォルフは優しくなった。影を逃れてでも、アマデに対する恐怖よりは苦悩、自分の人生を俯瞰で見た憐憫のようなものを感じた。
              コンスに対しても包容力がある。いっくんヴォルフは恋愛面ではコンスと同レベルの幼さで、渦の中で相手も自分も見失っちゃう若さがあるけど、井上ヴォルフは常にコンスを愛していて大事な存在だとわかっているのに、アマデを制御しきれずに人間関係を次々に手放してしまう印象を受けた。
              でもけしてピュアな感じではなくて、「乾杯?それともキス?」からの蝋燭吹き消して置いてからのお姫様抱っこ、ヴォルフガングお前どこでそんなこと覚えてきたんだよ……!!!と机を叩きたくなる罪深さ。。
              なんでもメタに捉えてしまうのはよくないけど、モーツァルトが死んだのと同じ年齢の井上王子が演じる、大人なヴォルフを見せてもらったなと感じた。12年間M!を支えてくれてありがとうという気持ち。


              ソニンちゃんのコンスタンツェは、もしかしたらこれまで見てきたコンスで一番好きかもしれない。
              並の男じゃないのピュアさと、ダンスはやめられないのパワフルさに違和感がない。あんたみたいな男はじめて、に処女性を感じたのは初めてだった。今までの男達の中で特別、でなくて、初めて心を動かした人、という感じ。
              ソニンコンスはダンスやお酒で本当に気を紛らわせているのではなく、芸術家の夫にインスピレーションを与えられないことから逃避したい(けどできない)んだなあと。墓場のシーンも含めて最後までヴォルフを愛しているコンスだなと思った。
              井上ヴォルフの役作りも相まって、激しい言葉で言い争っている場面でも愛し合っているのが伝わってくる夫婦で、とても好みだった。


              初っ端、覚悟はしていたものの花總ナンネールが少女過ぎて目を疑う…お花様本当に化け物か……私はプリンセスで弟はプリンスよ、が本当にプリンセスに見えるからね!可憐で気品に満ちている、こわい。
              宝塚時代から思っていたことだけど、お花様ってスチール写真とかで見たらそこまで超絶美人というわけではない(いや、お綺麗なんだけど、檀ちゃんみたいに美貌で国を傾けられそうというよりは守ってあげたい儚げな路線)のに舞台の上での光輝き方とか存在感がすごいよね、スターオーラというやつ。
              お花様は元々儚げな美貌の持ち主でいらっしゃるので、前半の可憐で溌剌とした笑顔から段々と後半の翳りを帯びた表情になっていく過程がとても良い。夫に対する「ご自分で用意なさってください」も控えめさと自己主張のバランスが絶妙。東宝にきてから一番のハマり役だと思う。

              男爵夫人、タータン夫人が好きすぎてちょっと心配していたんだけど、オサ夫人でもしっかり号泣してしまった…星から降る金、いつ聴いても自分に響くけど今は特に。
              愛とは解き放つことよ、の方でなく、夜空の星から降る金を探しに知らない国へ、なりたいものになるため星からの金を求めひとり旅に出るのよ、の方でいつも涙腺崩壊する。

              レオポルドもヴォルフも割と長期に渡ってコロレドの手の中でもがいているのに、ヴァルトシュテッテン男爵夫人はさらっと「コロレドの許可は取り付けました」とか言えてしまうのだよね、やはり只者ではない。
              ここはウィーン、背中を突かれそうになったタイミングでゆったり振り向いて笑顔で手を差し伸べてキスを待つオサ夫人、腹黒いオーラがすごい。背中にはナイフ突き立て手にはキスをする。
              実はヴァルトシュテッテン男爵夫人って唯一、常にアマデ側に立つ役なんだな。星から降る金が神曲過ぎて聖母のようなイメージを持ってしまうけど、ヴォルフが「愛情でもなく成功でもない目には見えない大切ななにか(幸福)」を失うように誘導してきたのは夫人だよね。
              星から降る金の、愛しているなら解き放ちなさい、というメッセージが、後半では大人になったら1人で歩いて行きなさい、ひいては才能を生かすために人間らしい関係性は捨てていきなさいという響きに変わる。夫人にはヴォルフの中にアマデが見えているのかもなあ。


              吉野シカネーダーは終始最高。シカネーダーを完璧に理解して客席を掴んでる。あの漫画みたいな飛び跳ね方すごい。井上ヴォルフとの絡みは安定感あるな。
              しかしキメ顔する度にジャムの呪いが!!笑


              市村さんの舞台復帰を見届けられたのもよかった。カテコではわざと躓いてみせるお茶目さも健在。
              絞り出すような歌声はレオポルドの苦悩を滲ませていてよかったけど、前回公演に比べて最初から数段階老けてしまっている印象。ザザはいけるのかな?期待。


              祐さま、最近の不調からかなりお声が戻ってきていて安心。やっぱり美声なんだよねえ。ただ周囲キャストの調子が良すぎるからか、伸びが足りないように思えてしまった。あと最近ワイルド系のコロレドを続けて見ていたから、直立不動で朗々と歌い上げられることに違和感が…。


              千秋楽近くということで、カテコ後に幕前に井上ヴォルフと日浦アマデが出てきてご挨拶。
              アマデ「すっきやねん!」「ほんまおおきに!」で井上王子がおんぶして「また来てな〜!」ではけ。2人ともぎゃんわいいかった!ヴォルフとアマデの絡みが大好きです。


              改めて思ったけれど、私はM!の曲と場面とアマデの存在設定がとにかく好きなんだなあ。
              というのも、特に誰かに共感できるわけでもなく、ヴォルフの自由だ!→縛られてる…→自由だ!の繰り返しやコロレドとの確執がなんとなく間延びして感じてしまうから。
              その場面場面は大好きで歌や演出に感動するのだけど、一本のドラマとしてまだ理解できていない気がする。
              父姉のザルツブルグに残れ、家族と共に在れ、の主張がそれぞれどういう理由からなのかも、私の脳内で処理できていないんだな。子離れできてない親と親離れできてない子どもの確執というイメージ。
              星から降る金の時と、パリから戻った後と、残酷な人生リプライズの時と…こんなに何回も観てるのにヴォルフの人生が頭に入ってきていないってことかな。

              天才の苦悩物はどうしても感情移入できず理解が薄くなってしまう…と思いつつ、特番インタビューで「ラストの影を逃れては役を離れて役者個人として歌えと演出家から言われている」と聞いていたので、気になって全員の顔を見ていた。
              普通の人間にとっての「自分の影」は何なのか、井上王子の言う「人は誰でも運命から逃れらない時がくる」というのはどんな意味なのか、そういう物語の外側のことを考えたりした。
              井上王子の12年間の集大成、日本のモーツァルト!の一区切りが終わる時に立ち会えて幸せでした。これからのM!も楽しみ!
              posted by: 桜花 | 映画/舞台 | 18:39 | comments(0) | - | - | - |